蟯虫症は腸に回虫が感染する感染症で、子供が多く感染する事で知られています。蟯虫の卵を口に入れてしまう事で感染し、卵は感染した子供の肛門から衣類などにつきますが、卵は体外に出てもしばらく生きていられるので、他の子供に感染が広がります。
蟯虫に感染する腸管で卵がふ化し、成虫は肛門付近に卵を産みつけかゆみを引き起こします。 蟯虫症の子供には症状がほとんどみられませんが、肛門付近のかゆみが起こり、かきむしってしまうと細菌感染を起こす場合もあります。
蟯虫症の診断は、蟯虫か卵を見つけて行います。蟯虫は髪の毛ほどの太さで、動くのが肉眼でも見えます。蟯虫は日本で最も多い寄生虫で、幼稚園や保育所などで感染しやすいとされています。蟯虫の卵は、1時間に6000~10000個も生みつけられ、6~8時間で孵化します。
お尻を掻いた手で物を食べたりすると、手から再度感染する事になります。蟯虫症の治療は、メベンダゾールやアルベンダゾール、またパモ酸ピランテルという専用の薬を服用して治癒します。蟯虫は非常に感染率が高く、布団などに付着している可能性もあるので、家族全員が治療を受けるようにしましょう。
ただ、薬で治癒できても、家に残っている卵で簡単に再感染するので、衣類や寝具は十分に洗い残っている卵は全て取り除くようにしましょう。薬をのんで2週間程度で蟯虫は死滅できますが、肛門付近のかゆみは、かゆみ止めのクリームや軟膏で痒みを鎮めて、かきむしってしまう事のないようにしましょう。
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